Bluestormers2023.10.05

Katsuyuki Kodama×Bluestorm コラボモデル 開発秘話インタビュー

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パリの展示会TRANOIにてデビュー経験を持つデザイナーKatsuyuki Kodama氏とBluestormのコラボモデルとして、シーンに合わせた3タイプのドライバッグがいよいよ販売開始!
今回、ドライバッグの開発に携わっていただいたデザイナー Katsuyuki Kodama氏にインタビューを行い、ご自身のバックボーンやBluestormとの出会い、ドライバッグの開発秘話等を語っていただきました。

 

 

Q.01
プロフィールについて教えてください


18歳まで出身地である大分県大分市で育ち、大学入学で上京して学生時代を過ごしました。大学での専攻は経済学でしたが、アルバイトはほぼファッション関連でした。

大学卒業後は音楽関連の会社へ就職したのですが、アルバイトで経験したファッション業界が忘れられずすぐに転職。レディースブランドでセールスを経験し、29歳でその会社のメンズブランド立ち上げに携わりました。

 

 

Q.02
Bluestormと関わる前はどんなお仕事を?


会社で立ち上げたメンズブランドのセールスとデザインを担当して責任者となり、その後2009年に独立しました。

2012AWコレクションでパリの展示会TRANOIにてKATSUYUKIKODAMA PARADIDDLEとしてブランドデビューし、その後、東京を拠点に2014SSから日本での本格的な活動を始めました。原宿で始めた路面直営店は現在墨田区の亀沢に移転し、自社工場と隣接しながら自ブランドを運営しています。

 

 

Q.03
今までで仕事・デザインで感動したことは?


メンズブランドのセールスをしていた時、人生で初めてパリに出張し、ファッションの本場において威光を放つモードの世界に衝撃を受けました。そして、モード界の最高峰のセレクトショップ「レクレルール」に相当な憧れと影響を受け、自分でブランドを立ち上げたら必ずその「レクレルール」で展開される商品を創る事を決意しました。

2012年にKATSUYUKIKODAMA PARADIDDLEを立ち上げてからパリで毎シーズン、クリエイションを発表していたのですが、2014年についに「レクレルール」のバイヤーからオーダーシートが来た時の感動は一生忘れることはありません。

 

 

Q.04
お仕事で苦労したことは何ですか?


幼少期から創造することが好きで、黙々と絵を描く少年時代を過ごしました。この頃にドローイングによる遠近感覚、製品を立体的に制作する力が自然と身につき、それはパターン(型紙)に活かされています。

デザインをしてから立体化するまで思うようなシルエットが出せず時間が掛かることがあります。それは理想に近づくために楽しみながらやっているのですが、唯一それが「苦労」になるもかもしれないですね。

 

 

Q.05
Bluestormとの出会いについてお聞かせください。


コロナ禍前の2019年、地震や集中豪雨、洪水など自然災害が多発し、KATSUYUKIKODAMA PARADIDDLEで災害対策のアイテムを作らなければと、必要に駆られてさまざまな企画をしていました。

救命器具とバッグを融合させる企画を構築していた際、高階救命器具さんのホームページと出会い、即連絡をとりました。その高階救命器具さんが展開していたライフスタイルブランドが「Bluestorm」でした。

高階社長と商談をしている時に、高階さんご自身がKATSUYUKIKODAMA PARADIDDLEのバックパックを所有されているのを聞いて、びっくりすると同時にご縁を強く感じました。

 

 

Q.06
開発までの経緯を教えてください。


高階社長より、Bluestormのリブランディングにともない、本格的なプロフェッショナル仕様のバッグを展開する計画があるとお伺いし、ディレクションのご依頼をいただき、快諾いたしました。

 

 

Q.07
どのようなコンセプトでデザインされたのでしょうか?


フィッシングに携行するバッグとしての機能は高階救命器具さんの企画チームの皆さんが熟知しているので、僕はシルエットや縦横のバランスの「美しさ=美」を常に念頭に置きました。

テープやプラスティックパーツなどが非整合でガチャついたデザインにならないよう、シンプルなデザインを心掛けました。結果的に機能と美が絶妙にマッチングしているアイテムに仕上がったと思います。

 

 

Q.08
製品のこだわりポイントを教えてください。


フィッシングのプロ仕様ながら、シルエットや黄金比の縦横バランスは非常に美しく、シンプルでファッション性も強く主張しています。それと同等に強度面においてもテンションの掛かる箇所に多くの補強を入れ、機能面と共に抜けのない仕様にしています。重量に対応するためにショルダー内のクッションも厚すぎず薄すぎず、絶妙の厚みとクッション性のある芯材をチョイスしています。

 

 

Q.09
デザイン面ではどんな課題がありましたか?


Bluestormのバッグは防水バッグですので、縫製ではなくウェルダー溶着で成型していきます。立体化してウェルダー溶着するための型を作るのですが、カーブ(アール)の形状がキツすぎると、ウェルダー溶着にがシワが出て上手くいかないだけでなく美しくありません。カーブ(アール)とデザインとシルエットの絶妙な塩梅を見出すことと、工場の技術のすり合わせに多くの時間を要しました。

 

 

Q.10
最後に、購入を検討されているお客様にメッセージをお願いします。


約3年の開発期間を経て新しいBluestormのバッグがいよいよリリースになります。フィッシングの本格的なプロフェッショナルなバッグとしても、アウトドアや街でのプライベートに使用するバッグとしても、いつ身につけていても頼りになる相棒です!ぜひBluestormのバッグと一緒にオンオフをお楽しみください!!

 

マーケティング部marketing department
イベントやSNSなど、Bluestormのマーケティングや広報活動を担う。
今回のインタビューにおいても、インタビュー構成からWEBページ制作までをトータルで担当。