Bluestormers2022.04.08
数あるルアーフィッシングのスタイルの中でも、水面を割って飛び出してくるような、
豪快でダイナミックなバイトシーンを見ることができるヒラスズキゲームは、
その難易度の高さから、ショアフィッシングの最高峰と言われることも。
いつかは磯でヒラスズキにチャレンジしたい、そんなアングラーの方も多いのでは?
そんなヒラスズキゲームの魅力を語っていただくのは、
昨年大阪より志摩エリアに移住したBluestormテスター、尾後 幹太さん。
4月になり海水温も上昇し、ハイシーズンに入ったヒラスズキゲーム、
今年こそはチャレンジして見ようと思っているアングラーの方は、是非参考にしてくださいね!
外洋に面した暖かな海を好むヒラスズキ。関東は外房エリア、関西は主に和歌山県白浜から串本のエリアや三重県志摩エリア、高知県の沿岸などが主な釣り場となっています。
警戒心が高いと言われているヒラスズキは、安全にベイトを捕食するため、波が岩に当たりサラシが発生するような荒磯が絶好のポイントになります。
僕は去年まで大阪にいたので、比較的手軽にアクセスができる都会の釣り場での釣りが多かったのですが、ヒラスズキの釣り場は全く逆で、ポイントにたどり着くまでに何十分も登山をしないといけないようなポイントがメインになりました。
荒々しい大自然のなかに身を置いて体感する、身軽・手軽とはかけ離れた釣りスタイルに魅力を感じています。
ヒラスズキゲームのハイシーズンは3月から5月と10月から12月、主に春と秋が釣果を狙いやすいハイシーズンだと言われています。
特に春のシーズンは、暖かい海を好むヒラスズキが海水温の上昇とともに活発に活動を始めることや、冬に産卵を終えた魚が回復のため捕食活動が盛んになることなどがその一因でしょう。
ですが、実は僕がメインで釣行している志摩エリアでは年中ヒラスズキ釣りを楽しむことも可能です。シーズンオフと言われる時期は、アングラーが少なくなり、フィールドプレッシャーが低くなることから意外と数が釣れたりすることもあります。
そもそも数を狙うゲームではないので、全く当たりがないなんて日もザラにあるのがヒラスズキゲーム。
まずは、好条件のポイントにたどり着くまでが大変で、30分以上足場の悪い岩場を踏破してポイントに辿り着いても、1本釣れるか釣れないか。
それだけに釣り上げた1本に対する価値と感動が大きい釣りだと思っています。そういった意味でも入門までのハードルやリスク、難易度の高さが他の釣りスタイルとは一線を画していると言えます。
ヒラスズキは先述の通り、岸に押し寄せる波が岩にぶつかり泡立つ、いわゆる「サラシ」が発生しているポイントなど限られた好条件を選んで捕食行動を起こすため、足繫く通ったからといって必ずしも釣果があがるとは限らず、条件に合わなければ、例え時間をかけて踏破して辿り着いた磯でも狙えるポイントが数箇所しかない、などということも珍しくもありません。
また、その日の潮流や風向きによってもサラシができるポイントが変化してしまうなど一筋縄ではいかない釣りです。
志摩エリアは南風の場合、全面サラシ状態の好状況になることもあるのですが、反対に北風になると前からの波を打ち消す効果で、サラシができにくい状態になります。
昨日釣れていたポイントが今日は釣れない、状況をみて竿も出さずにUターン、次のポイントへ移動するなどは日常茶飯事。
ヒラスズキゲームを始めたばかりのビギナーアングラーが、初見で波の状態を見極めるのは難易度が高いですが、それは誰かに習うより慣れろと言われるように、そのポイントに「いかに多く足を運ぶことができるか」が全てです。
そのポイントでどういった状況ならどんなサラシができるのか?足を運ぶうちにだんだんと分かってくるようになります。
動画などを参考にするのもひとつの手段ですが、その情報を何度も現地に足を運びフィードバックする地道な努力が必要になってくると思います。
ヒラスズキゲーム最大の魅力は、やはりなんと言ってもダイナミックなバイトシーン。
水面や水面直下でターゲットを狙うトップウォーターゲームは、バス釣りなど様々ありますが、荒ぶるサラシの中から豪快に水面を割って飛び出してくるバイトシーンは、他の魚ではなかなか味わえません。
僕は例え釣果に繋がらなくてもこのバイトシーンを見られるだけで、「やってよかったな」と心が満たされます。また、ヒラスズキは小型なものでも50cm程と大きく、体高も高く尻尾も太いため、掛けてからのファイトも充分に楽しめます。
波がぶつかる荒々しい磯という厳しい環境に身を置き、ダイナミックなバイトを楽しむことができるヒラスズキゲームは、「ザ・漢の釣り」という魅力がいっぱいです。
ヒラスズキの磯に関しては、それぞれのアングラー自身が足と時間と労力を使って情報を集めたという背景があるので、聞いたからといって簡単に教えてもらえることはないでしょう。
もちろんSNSなどに出すのも慎重で、それだけその磯の特性を把握してポイント見極めるのが難しいということになります。
僕が以前大阪にいた時は、年に数回和歌山で釣行をしていたのですが、大阪から比較的近いといっても、4時間程度かかるため、そんなに頻繁に行けるわけではありませんでした。
だから本格的にヒラスズキを始めたのは、志摩に移住してきたここ1年くらいです。和歌山の南紀白浜などのメジャースポットは同じ釣りをするアングラーさんとバッティングすることが非常に多かったのですが、紀伊・志摩エリアに関しては、そういうったアクセスしやすいポイントに比べると、本当に人が少ない点が特徴です。
移住してきてすぐのころの釣行で、今まで経験したことがないほどのバイト数があり、サイズはさほど良くはなかったのですが、人的プレッシャーの高さがここまで影響を及ぼすのかと驚いたのが今でも非常に印象に残っています。
一方で、磯というシチュエーションとは人の手が入っていない剥き出しのままの自然だということが重要です。
ヒラスズキゲームに限らず、僕が釣行において常に意識をしているのは、「一歩を踏み出さない勇気」。これをいつも心に留めています。
例えば、「もう一歩先の磯に行けば、奥のサラシが打てるんじゃないか」とか「もう少し粘れば、もっとポイントを伸ばせるんじゃないか」と考えてしまうのが釣り人の性というものですが、そこをはあえて踏み出さないというのも勇気だと私は判断します。
それは、この志摩エリアに来てポイントを開拓していく上で、思わぬ高波がきてヒヤリとしたり、非常に足場の悪い磯に出てしまったりと、「釣れるかもしれない」と欲を出して一歩踏み出した時にトラブルが多かったと実感し、常に踏みとどまることを心がけてきました。
ヒラスズキゲームはその特徴から単独での釣行も多く、釣り場も簡単にアクセスできない場所が多く、事故が起これば極めて危険です。
少しでも迷いが生じた時にはそれ以上進まないこと。その日は釣れなかったとしても次があると考えて、踏みとどまる勇気を持つ、やめておくという判断ができるのがこの釣りをするうえでの最大の条件だと言えるでしょう。
万が一の際の命を守る装備という点でも、釣行をサポートするアイテムとしても、僕のヒラスズキゲームにおいて必須な相棒は「BSJ-41/レバンテ」です。前モデルの「シノビ」よりも前ポケットが大きくなっている点が特徴。
普段車のキーや携帯を入れているんですが、以前は少し小さく、出し入れしづらく、容量が多いとチャックが締めにくいという点が難点でした。
常に足場の悪いところで釣りをしているアングラーにとって、釣り上げたら一刻も早く写真を撮ってリリース、無駄なロストをしないためにきちんと収納できるという基本設計がレバンテには反映されていて、使い勝手が驚くほど向上しています。
また、背面にもフィッシュグリップホルダーやプライヤーホルダーなど、釣れた時にしか使わない、普段は必要のないものを収納できるスペースがかなり増えた点も好印象で、周囲の状況に常に神経を尖らせていない釣りではそういった少しのストレスが大きなストレスに発展します。
動きにくかったり、ポケットに収納しにくかったりといった余計なストレスを少しでも減らすうえでは、出し入れのしやすさなどは小さいことですが、そういった余計なストレスがないという点がとても大きなメリットになって生きるのが極地での釣り。
荷物に気を取られず集中できるだけで安全にも釣果にも繋がっているのだと感じています。
シンプルなフォルムはそのままに、シリーズ初の背面収納を装備。
メインポケット上部には、新たにチェストベルトを追加。ベルトを調整することにより、快適なキャスティングが可能になります。
リブベルトを25mmから38mmに変更することで、胴衣の強度と着用感が高まりました。
収納力と機動力のバランスが、移動とキャスティングを繰り返すロックショアゲームや藪漕ぎを必要とするリバーゲーム等、困難に挑むアングラーをサポートします。
===
¥15,840(税込)
日本小型船舶検査機構性能鑑定適合品 L2
COLOR:Black,Gray
SIZE:Free
===
商品詳細はこちらから