Bluestormers2022.03.30

ハマる人続出!?奥深いライトソルトゲーム

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そろそろ春の兆しが感じられるようになってくる3月。
何か新しい趣味を始めたいな、と思っている方も多いのではないでしょうか。

 

そんな方にお勧めしたいのが、釣りの中でも比較的お手軽に、簡単に始められることで人気のライトソルトゲーム。
シーズンを問わず楽しめることから、ビギナーやファミリーに人気の釣りスタイルですが、ベテランアングラーほど「どハマり」してしまう、とても奥深い世界が広がっていました。

 

今回のBluestormersは、島根・広島のソルトゲームを主戦場に、フィールドの小さな変化を見逃さない観察眼と、ロジカルなアプローチに定評がある川本斗既さん。
「釣れた」ではなく、「釣った」にするためのライトソルトゲームの考え方や攻略法を徹底解説していただきます。

 

 

どんな魚が釣れる? ライトソルトゲームとは?

 

シンプルでお手軽、オールシーズン楽しめるライトソルトゲーム

「ライト」という名前の通り、「軽い」「お手軽」などの意味があり、身近な釣り場で軽くて扱いやすいタックルを使って、メバルやアジ、根魚などの小型魚を狙う、比較的簡単に手軽に楽しめる釣りのスタイルです。
ライトゲームで狙う魚は魚種も豊富なので、シーズンを問わず楽しめるという特徴もありますね。

 

初期投資も「ライト」!思い立ったらすぐに行ける身軽さが魅力

ライトソルトゲームの魅力は、思い立ったらすぐに行けるお手軽さや、簡単に始めやすいこと。タックルなどの装備もコンパクトで、軽装で行けることから、お子さんや女性も気軽に「やってみようかな」と思える点が魅力です。
もちろん、奥深い世界ではあるんですが、釣りの初心者でも入りやすい、比較的ハードルが低い釣りスタイルです。最初に道具や装備を揃えようとしても、高額だとなかなかスタートできませんが、ライトソルト用の道具は軽くて小さい分、比較的安価に手に入りやすいことも初心者の方にお勧めなポイントです。

 

 

コアなアングラーをも虜にする、ライトソルトゲームの魅力

 

初心者にも、ベテランにも、それぞれに違った魅力があります

初心者でもチャレンジしやすくて簡単に釣れるターゲットである一方、ベテランアングラーがハマってしまう、ライトソルトならではの魅力もたくさんあります。
小型の魚を狙うライトソルトは、ターゲットが捕食してる「ベイト」も非常に小さいので、時期によってはターゲットに口を使わせることがとても難しくなってきます。ジグヘッド、ワーム、プラグ、ラインなどいろんなものにこだわって、試行錯誤して、普段小さいベイトを食べている繊細な魚に対してアプローチしていく。そこがライトソルトの奥深さであり、ハマっていくポイントだと思います。

 

正解がないから、とことんハマる、それがライトソルトの世界

例えば、普段5cmくらいのイワシを餌として食べているターゲットに、5mmとか1cmのワームなどを入れても、そこには口を使わないんですよね。その逆も然り。3mmとか5mmの小さなベイトを食べている魚に対して、5-6cmのワームを入れても、当然食いつきません。
いろんな状況からターゲットが食べるベイトを読んで、ジグヘッドやワームを変えてアプローチして、いかにターゲットに「口」を使わせるか、そこがライトソルトの難しくも楽しいところ。正解がないのでとことんハマっていっちゃいますよね。

「釣れた」と「釣った」では大違い!終わりなきライトソルトゲーム道

 

ベイトを求めてどう動く?ターゲットの行動を「読む」!

魚を「釣れた」ではなく「釣った」にするためには、いろんな状況を「読む」ことが重要になってきます。海面はいつも一定の高さがあるわけではなく、満潮・干潮があって、潮位は常に動いています。その動きに合わせて海流が発生し、小さなベイトはその海流に乗って流れて、どこに行くのか?人間もお腹が空いたらファミレスに行ったり、コンビニに行ったりしますよね。それは魚も一緒で「食べたい」と思ったらどこに行くか、どこにいったら餌があるのか。その餌をどのように食べるのか。それを読んでいくことで釣りが深まります。

 

釣れた要因は何か?試行錯誤してデータを積み重ねる

さっきまでここで釣れていたのに、急に釣れなくなった。そんな時は「さっきと何が変わっているのか」を観察し、「変わったことによってターゲットの行動がどう変わったのか」を深堀りしていかないと、人より多く、かつ良型の魚を釣るようになることはできません。
「たまたま釣れた」っていうのも、釣れた要因は何かしらあるはず。ワームの色なのか、誘い方、動かし方が良かったのか。それとも潮なのか、明るさや水温、気温なのか。たくさんある条件の中で、何かしら要因があったはず。ということは、その条件に近い状況を再現し、同じアプローチをしたら釣れるということ。結局はその積み重ねであって、それを再現できるか、できないか。そこを理解していくというか、深掘りしていくことで、データが蓄積されていきます。それが後々の釣果につながっていきます。

 

「自然」に釣り人がどこまで合わせられるか?を突き詰める

魚と海。自然を相手にするということは、終わりがないということです。1年356日全く同じ条件の日は、まずありません。ただ、似ている状況はある。確率論の話になっていくのですが、今がその釣れた時の状況に60%似ているのか、80%似ているのかを考えながら「こんな感じか?」を積み重ねていきます。海の状況、魚の状態に、釣り人がどこまで合わせられるか。
ライトソルトゲームは入り口は「軽い」ですが、突き詰めていけばとても奥が深いです。自然を相手にする難しさを面白いと思える人が、コアな魅力にハマっていくのでしょうね。

 

ライトソルトゲームの跳躍的なレベルアップの秘訣は、より繊細さが求められる鮎釣りの経験にあった!

 

鮎釣りを経験し、一つ上のステージに

物心ついた時から釣り糸を垂らしてた記憶はあるんですが、本格的に自分で釣り道具を購入して、釣りを始めたのが18歳くらい。ですから釣り歴で言うと30年くらいですね。川も近くにあったし、船を持ってる親族もいたので、海に出ることも割とハードルは低くて、常に「釣り」が生活の身近にある、そんな環境でした。
もともとはフカセをメインに、時々シーバス釣りなどをやっていたんですけど、20代半ばの頃に鮎釣りを始めたんです。鮎釣りのラインって0.05とか0.1とか他に比べてものすごく細いんですよね。それでいて、おとり鮎を操作する竿は9mとかすごく長い竿を使用します。その細いラインと長い竿を使って、おとり鮎を自分の意図するところに操作していく。それまでもアジやメバル釣り、いわゆるライトソルトはやっていたんですが、鮎釣りを経験をしたおかげで、ラインの扱い方や流れの読み方、ルアーの操作感っていうのは、一つ上のステージに行けたという感覚があります。

 

水中を具体的にイメージして、生態系を理解することで、釣果を高める

僕が今までに経験した釣りの中では、鮎が一番繊細だと思います。釣りはイメージの世界が多く、実際水中で何が起きているかをどこまでリアルに想像できるかが、釣果をあげる鍵。「この流れなら魚はここにいくだろう」とか「今魚が触れた感じがあったな」とか「魚が嫌がってるな」とか、ラインから竿に伝わる振動を常に感じて、水中をイメージできないと、無茶な扱い方になり、おとり鮎がすぐに弱って死んでしまいます。
そうした経験をライトゲームやシーバスにフィードバックすることで、より具体的なイメージができるようになってきます。イメージが具体的になればなるほど、釣果もどんどん上がってきます。実感としてあるのが、鮎をやり始めて、ライトゲームはもちろん、シーバスの釣果も3倍に増えました。それは、鮎釣りの経験を通して、先回りして読む力が鍛えられたり、生態系への理解が深まったということかなと思います。生態系を理解しないと、それを食べてるターゲットには辿り着けませんからね。

 

 

春先のライトソルトゲーム、釣果を飛躍させる「3条件」

これから春先に向けて、メバルやアジは産卵期を迎えることで、良型の魚が狙える時期になってきます。この時期のライトソルトゲームで、初心者の方でも比較的結果が出る条件は3つ。一つ目は、潮通しの良いポイントであること。潮通しが良いと言うのは、波止や磯の先端などで潮の流れが発生しやすい場所です。常に流れる海流は魚の通り道があり、魚の活性も高いため、比較的釣りやすい傾向です。二つ目は、藻がたくさん生えている藻場であること。魚の隠れ場所でもある藻場は、大型のメバルなどが好んで居付くので、こちらも釣れる確率が上がります。そして三つ目は、常夜灯があるところ。常夜灯に集まるプランクトンを狙い、活性の高いアジが釣りやすい場所ですね。 事前にそういった場所をリサーチしていけば、初心者の方でもいいターゲットが狙えるのではないでしょうか。

手軽なライトソルトゲーム、ライフジャケットの重要性は?

 

目的と場所にあった救命胴衣を選んで、安全に楽しむ

どの釣りにおいてもそうだと思うんですが、遊びに行って危険な目に遭ったら本末転倒。ライフジャケットを正しく装着することはもちろん、雨が降っているようだったらレインウェアを着るとか、滑らないシューズを履くなど、基本的な装備は必ず必要です。波止場などではコンパクトな膨脹式のライフジャケットでいいですが、磯の場合はゴツゴツした岩やフジツボなどで擦れて穴が開いてしまう危険性があるため、固型式のフローティングベストがいいと思います。「手軽な釣り」といえども、目的と場所にあった救命胴衣を選んで、安全に楽しみたいですね。

 

機能性と安全性を追求し続けるBluestorm

Bluestormの良さは、流通している救命胴衣の中で多くのシェアを占めているため、高い信頼があること。また、膨脹式の中でもサスペンダータイプや腰巻きタイプなど種類が豊富なため、用途や目的、体型にあった救命器具を選べる点がいいですね。使いやすい機能性と安全性、どちらも両立できるのがベストではあるんですが、そのバランスが難しい。機能を優先させすぎても、安全性を優先させすぎてもダメなんですが、その両立を追求し続け、釣り人に寄り添った製品開発をしている点も、Bluestormの魅力ですね。

 

川本 斗既Hoshiki Kawamoto
部門:ショア・オフショア 地域:島根県
島根・広島のソルトゲームといえばこの方、ガチ川本。フィールドの小さな変化を見逃さない観察眼と、ロジカルなアプローチが釣果につながっている。特に地元河川でのシーバスゲームでは、毎年数多くのランカーを手にしている。製品開発でもその姿勢は変わらず、細かな仕様にも妥協は無い。